貧困、生活保護、虐待、ひとり親──生きることさえままならない、多くの課題を抱えた子どもたち。
6人に1人が貧困といわれる時代、それに留まらず保護者の病気やその他の事情により、様々な困難を抱える生徒たちに、
どうすれば夢と希望を与え、生活と学習を支援し、卒業後の人生を形作ることができるのかを考え続けている県立高校がある。
ひとり親家庭の母親が自殺、その時学校が生徒の為にしたこと
夏休みでも学校に来られるよう、教科担任達が交代で勉強を教えた、そして母の思い出を泣きながら話すのを教師たちはそっと見守ったのだとか。
どれだけ精神的に深く傷ついているか、どうしたら助けとなれるのか、支えられるのか、どの教員も同じ思いで寄り添った。
「これからは、人生、いいことがあるような気がします」
こういって、彼は高校を旅立った。
介護企業の正規職員として採用され、自分の収入で家を借り自立支援施設を退所、自立した生活を送っている。
辛い出来事を味わった彼が、孤立することなく18歳で社会に旅立てたのは、
教師達が大きな生活の変化に対応し、保護者と同じように愛情をもって接し、彼の未来を一丸となって考えた結果ではないだろうか。
また、彼の対応をきっかけに、他の生徒の小さな変化も教員同士が職員室内だけにとどまらず、時に廊下や気になったらすぐに、数分でも声を掛け合い、対処しているのだとか。
自分の為に、必死になってくれる教師がいる、ただ静かに話を聞いてくれる教師がいる、将来を共に考えてくれる教師がいる、
そんな教師や大人、社会の存在が、高校生の主体的な進路選択や、将来の生き方に影響を与えるのではないかと感じた記事。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180420-00055274-gendaibiz-bus_all&p=1