売り手市場と言われている高卒採用。離職率の高さが問題になっているが、その一因として「一人一社制」という独自のルールが入社後のミスマッチにつながっていると指摘されている。
高度成長期にできたルールで、人材を安定して確保したい企業、生徒を円滑に就職させたい高校、学業を優先させたい国などが作り上げた。罰則規定はないが、今も経済団体、全国高等学校長協会、国の3者の申し合わせ事項として残っている。安定した就職につながる半面、入社後のミスマッチが起こりやすいとの指摘も多い。
高卒就活の独自ルール、離職率の高さの一因に - 日本経済新聞
高卒の採用は売り手市場だが、離職率の高さが問題になっている。就職して3年以内の高卒者の離職率は4割前後で推移し、3割ほどの大卒を上回る。背景の一つには、高卒就活の「応募は原則1人1社まで」という、半世紀以上にわたる独自ルールの存在がある。就職を希望する高校生は企業に直接応募せず、学校を介して志望届を提出する。担当教師は...
(日本経済新聞 2019年2月20日の記事より)