警察独自の昇進システム:警察に入ればみなゼロからのスタート

警察官は企業とは違い、階級に特殊な名称を使うので、一見複雑に見える。しかし、昇進に関してはシンプルなシステムで、学歴に関係なく、みながゼロからのスタートとなる。

高卒と短大卒、大卒で試験の種類が違い、初任給も異なります。警視庁の場合、高卒の初任給は21万円程度で、大卒の初任給は25万円程度となっています。ただし、入庁後は、勤続年数と階級に応じて給料が上がりますので、必ずしも大卒のほうが給与の面で有利というわけではありません。

階級はキャリアを除いて誰もが巡査からスタートし、昇任試験をパスすることで上にいくことができます。また、階級と連動して役職も上がっていきます。役職は、民間企業と同じで、主任、係長、課長、部長などと上がっていきます。上の役職になるほど、多くの部下を抱えることになります。つまり、出世が昇任試験という形で制度化されているわけです。
ですから、「理由はよくわからないが、なぜかあいつは昇進した」とか、「誰よりも頑張ったはずなのに、昇進できなかった」ということが、警察では起こりにくいのです。こうした面では、警察より公平な組織はないと思います。

記事中、以下のような指摘もある。高卒で入るほうが時間的に余裕があり、メリットになる可能もあるのではないか。

ただし、いちばん上の階級や役職までいけるかどうかは、30代で決まります。具体的には、32~33歳で警部になっていないと、いちばん上までは行けません。

警察官「無能が出世することはない」独自の掟
警察官になるためには、まず各都道府県警察本部の採用試験を受けなければなりません。1次試験は筆記で、通ると2次試験は体力検査と面接を受けることになります。高卒と短大卒、大卒で試験の種類が違い、初任給も異…

東洋経済オンライン 2019年5月27日の記事より

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