とび職の新卒採用・育成にこだわり続ける、中小建設会社

全体の就業者数が約492万人(2016年)で、ピーク時(1997年)から28%減、2016年の調査では高齢化が進み、55歳以上が34%であるのに対し、29歳以下は11%と人手不足の建設業界。

そんな中で、新卒採用・育成にこだわり続け、対策を取っている会社が紹介されている。

「新卒入社の職人は日雇いの職人に比べて定着率が高く、仕事への姿勢がよい。労働安全意識は高く、労働災害になる確率は概して低い。入院するような事故に巻き込まれた職人は現在までいない。鈴木組の技能工であることに誇りを持ち、仕事に取り組むようになり、後輩にも積極的に教える姿をよく見かける」(鈴木社長)

各学校の進路指導へのセールスポイントとしてあげている以下の2点は、高卒人材の育成においても、とても興味深い取り組みだ。

1.1994年に社内(足立区)に設けた「鈴木職業訓練校」。東京都知事より認定された企業内訓練校
2.2013年に設計したキャリアプラン「技能工昇進モデルプラン」

とび職の新卒採用・育成にこだわり続ける、中小建設会社
今回は、25年前から建築工事現場のとび職などの技能工となる新卒者(高卒)の採用を毎年続ける鈴木組(東京都文京区、正社員72人)を取材した。過去6年で、技能工になる新卒者(高卒)の入社数は次のとおり。2014年が7人、15年が6人、16年は4人、17年が4人、19年は4人。現在、2020年入社の新卒者の獲得に向けて社長以...

2019年7月28日のWedge REPORT掲載記事より

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で